山根前会長「逃げてない」 日本連盟にも残らず?「会長、理事とも辞任した」

 日本ボクシング連盟の不正疑惑で、助成金の流用や過去の暴力団組長との交友関係などで批判を受け、会長を辞任した山根明氏(78)が9日、共同通信の取材に応じ「会長、理事とも辞任した」と語った。また、告発側の「日本ボクシングを再興する会」のメンバーで宮崎県ボクシング連盟の菊池浩吉副会長は、山根氏に加え、吉森照夫専務理事、内海祥子常務理事の3人の除名と全理事の退任を要求する考えを示した。

 8日の声明ではあいまいだった辞任の範囲を山根前会長が明らかにした。「会長、理事とも辞任した。過去に暴力団との関係があったと発言して混乱させたことには責任を感じる」と語った。

 辞任を決断した日については「(元暴力団組長から)脅迫があった2日に決めた」とし、「受けて立とうと。そうなると法人の会長ではそういうことはできないという思いがあった」との経緯を明かした。

 日本連盟からの退会の意向までは触れなかったが、同連盟の吉森専務理事は、山根氏が会長、理事をともに退くことを8日に電話で確認したことを明らかにし「(日本連盟に)残りません」と述べた。

 これに対して「再興する会」の菊池氏は山根氏に加え、連盟に不利益となる行為を繰り返すとして吉森氏、内海常務理事の除名と全理事の退任を求めていく考えを示した。

 除名には総会の決議が必要だが、臨時総会開催に向けて他理事への説得を行っている現理事の存在も明らかになり、「再興する会」も理事会主導での総会開催を望んでいる。説得が不調に終われば、会員の5分の1以上の議決権をもって臨時総会の開催を請求することになる。

 山根氏はこの日午前に大阪市内の自宅前に集まった報道陣に姿を見せ、「逃げないと言っていたのでは」という問いかけに「逃げてない」などと語り、自宅を出た。

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