酷暑に打ち勝て!競歩が東京五輪シミュレーション合宿 荒井「暑さで有利に立てるように」

 20年東京五輪でメダル獲得の期待が懸かる競歩の本番に向けたシミュレーション合宿が4日、都内で公開された。競歩は50キロが午前6時、20キロが午前7時のスタートに決まったが、30度を超える気温の中でのレースが予想される中、陸連は科学委員会を中心に暑熱対策に取り組んでいる。

 五輪本番を想定し、午前7時に始まった練習。すでに30度近い気温だった。選手たちは練習前後にサーモグラフィーで体表面温度を測定。練習中には装置で心拍数や深部体温のデータを取った。脱脂綿のようなものを体に張り、汗を採取し、成分も分析する。先週は涼しい北海道の千歳(気温21~22度)で同様のデータを測定しており、比較の中で暑さでどれだけ個々の体に負荷が掛かっているかの情報を収集し、今後に生かす構えだ。

 リオ五輪50キロ競歩銅メダリストの荒井広宙(30)=自衛隊=は「千歳と今日で心拍数は5ぐらい違った。それだけ暑さのストレスが掛かってる」。この日の練習では時に氷を持って走るなど、本番を見据え、さまざまな手段を考えている。「リオとは比にならない酷暑になる。暑さで有利に立てるように準備したい」と、力を込めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス