山根会長、宣戦布告 告発状は「全部ウソや」 真っ向反論“仁義なき戦い”勃発

 日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が2日、フジテレビの電話取材に応じ、告発状で指摘された助成金の流用以外の不正疑惑を全面否定した。不正審判、過剰接待などについて「全部がウソや。だから受けて立つ」と話し、告発状を出した都道府県ボクシング連盟の幹部らと“全面戦争”の構えを示した。自身の進退については「それは俺の腹一つ」とし、大阪市内で後日、記者会見を行うと明言した。同会長はこの日も岐阜市内で行われた全国高校総体のボクシング会場には姿を見せなかった。

 “仁義なき戦い”の火ぶたが切って落とされた。山根会長は告発状に記載された一連の疑惑について「ウソばっかし言ってる。全部がウソや」と全面否定した上で、告発状を提出した「日本ボクシングを再興する会」に対して「受けて立つ」と“宣戦布告”した。

 入院を理由に1日の高校総体ボクシングの開会式を欠席していた山根会長は、数日前に大腸ポリープを8個切除したことを明かし、「最初は行くつもりで段取りしたんですけど出血があったから」と説明した。体調については「大丈夫やで」と話したが、7日の閉会式への出席は「行かない。行くか行かないかは俺の勝手や」と欠席を明言した。

 助成金の不正流用に関しては「認識不足だった」と認めたものの、奈良県選手に有利な“奈良判定”には「絶対ありません」と真っ向から反論。自身への過剰な接待を要求したともされるが「VIPの部屋とか、そういう要求も一切していません。甘露あめとかおちょくった話をしたらダメ。何百円のもんが豪勢ですか。ホヤが好きだとか、おちょくったこと言ってもらったら困るね」と“山根節”をさく裂させた。

 告発側は山根会長の辞任を強く要求しているが、自身の進退については「分かりませんね。それは俺の腹一つよ」と強気に言い放った。「こんなんでへばっとったら法人の会長はやっていけない」と健在ぶりを誇示し、近日中に大阪市内で記者会見を開く意向を明らかにした。アマボクシング界の“ドン”が公の場で語る言葉に注目が集まる。

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