朝乃山が9日目で勝ち越し、幕内では自己最速「体も非常に動いてくれている」

 「大相撲名古屋場所・9日目」(16日、ドルフィンズアリーナ)

 優勝争いに食らいついている前頭十三枚目の朝乃山(高砂)が石浦(宮城野)を押し出して、幕内では自身初の9日目での勝ち越しを決めた。平幕力士では勝ち越し第1号となった。

 懐に入れるとうるさい石浦にまわしを与えず。右肩から当たると圧力をかけ続けて一方的に押し出した。

 インタビューには「前によく攻められているので白星につながっていると思います」と表情を崩さず語った。先場所は7勝8敗。雪辱を期す名古屋場所は好調だ。「悔しい思いをした分、今場所はその成果を出そうと思っているので、体も非常に動いてくれているので明日からまた頑張ります」と言葉に力を込めた。

 験担ぎをしているのか、目立ち始めたあごひげについて聞かれるとようやく、笑顔を見せていた。

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