早田ひな、中国難敵に善戦も苦杯「少し甘さ出た」
「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(9日、北九州市立総合体育館)
女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク16位の早田ひな(17)=日本生命=は、ベテラン選手の木子(中国)に2-4で敗れた。
15年世界選手権で銅メダルを獲ったこともある実力者相手に、早田は2-1とリードする場面もあったが、終盤は攻め込まれて逆転負けした。「正直ここまで戦えると思わなかったが、勝負所で相手にフォアドライブを抜かれてしまうのは、自分の甘さが出たかなと」と反省を口にした。
両ハンドドライブを得意としているが、威力だけでなく精度を課題としていた。「2-1とリードして以降、コースはついているけど(ミスを恐れて)少し質を落として安定志向でいってしまった。(試合の中で)3球くらいだが、中国選手は隙を逃さずに狙ってくる」と、卓球王国の勝負強さに舌を巻いた。
会場となった北九州市出身で、この日もホームの後押しを受けた。「地元の方々に応援していただいて、あの声援がなければ2ゲームを取れなかったかもしれない。でもやっぱり勝つ姿を見せたかった。うれしい気持ちと悔しい気持ちある」と複雑そうに笑った。