関学選手の父親 会見する日大選手に「事実を語って」真相究明を

 アメリカンフットボールの定期戦で、日本大の守備選手が関西学院大の司令塔であるクォーターバック(QB)選手に悪質なタックルを仕掛けて負傷させた問題で、21日夜、被害を受けた関学選手の父親で大阪維新の会の奥野康俊大阪市議が大阪市内で会見し、警察に被害届を提出したことを明らかにした。

 22日に日大の当該選手が東京都内で会見することについては、「事実を語っていただければ。スポーツマンシップを持った青年であってほしいという気持ちが強い。そんなことはないと、彼が追い込まれた何かがあると信じています」と語った。

 奥野氏は、日大選手が悪質なタックルを仕掛けたこと自体については「あの事実は変えることができませんので、子供が毎日殴られているシーンをみて、やはり怒らないではいられません」と心境を吐露。「彼が全く関係のないところで、ひとりでしたのならば本当に許せません」としたうえで「しかし、何かが、違う力が働いているというような情報がたくさんありますので、その真相究明を本当にきちっとしていただきたい」と求めた。

 一方で、日大が17日に出した見解声明「指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質」としたことを聞かれると、怒りをにじませ「その時はもう、憤りを超えて不信感しか募らなくなった瞬間でした」と述懐。「ものは言いようだなと。乖離で片付けてはアメフットが成り立たない。なぜあの選手だけが違う行動をとっていたのか。釈然としない」と批判した。

 なお、奥野氏は19日に謝罪に訪れた日大の内田正人監督が、その後の会見でも、なぜ問題の違反プレーが起こったのかを説明しなかったことで被害届提出に踏み切ったことを明かした。

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