錦織準V “赤土の王者”ナダルの壁は高かった
「男子テニス・マスターズ・モンテカルロ大会」(22日、モンテカルロ)
シングルス決勝で世界ランキング36位の錦織圭(28)=日清食品=は同1位のラファエル・ナダル(スペイン)に3-6、2-6で敗れ、四大大会に次ぐ格付けのマスターズで初制覇はならなかった。昨年8月に右手首を故障し、2月にツアー大会に復帰した錦織。今季初の決勝進出を果たしたが、2季ぶり通算12勝目を逃した。ナダルは3年連続11度目の大会優勝を飾った。
赤土の王者の壁は高かった。クレーコートの今季初戦でたどり着いた4度目のマスターズ決勝で錦織は、またもタイトルに届かなかった。約1時間半の打ち合いで、世界1位ナダルに屈した。
第1セットの第3ゲームを絶妙なドロップショットでブレーク。先に主導権を奪ったが、続く第4ゲームでダブルフォールトを犯してブレークバックを許すと、その後は一度もブレークできず。完敗に終わったが、「昨年(右手首を)けがしてから、こうやってマスターズの決勝に戻れた。いつか、ラファ(ナダル)にまた挑戦して、いい試合をしたい」と前を向いた。