大坂が初戦突破!今季初のクレーにも安定感変わらず
「女子テニス・ボルボカー・オープン」(2日、米サウスカロライナ州チャールストン)
世界ランキング21位で第10シードの大坂なおみ(20)=日清食品=はシングルス1回戦で同82位のジェニファー・ブレイディ(米国)を6-4、6-4で退けた。2回戦では世界74位のラウラ・シグムント(ドイツ)と対戦する。今大会はクレーコートで行われ、5月下旬に開幕する四大大会の全仏オープンに向けた戦いが始まった。
3月にツアー初優勝を飾ったハードコートで見せた安定感を、今季初のクレーコートでも発揮した。17年の全豪オープン16強のブレイディを退けた大坂は「初戦としては良かった。ハードから大きく変えたくないし、クレーでも対応したい」と満足そうだった。
安定していたのはストロークよりもサーブで、第1サーブの成功率は64%。第1セットで0-2とリードされても「落ち着いて対処できた」と、球が高く跳ねるクレーの特徴を考えて普段よりキックサーブを多用した。
第1セットに二つ目のブレークを奪って、4-3として迎えた第8ゲーム。時速140キロ台の弾むサーブを見せた後、約190キロの高速サーブでエースを奪った。緩急をつけた攻めに「コーチの助言と自分の判断の両方。リターンで踏み込んできた相手を止めた」と胸を張った。
エースの数は3本でブレイディの9本を下回ったが、ダブルフォールトは5本と乱れた相手に対して大坂は0本。落ち着きが際立ったクレー初戦だった。