貴親方に「一年寄として一致団結して」 協会求める、2階級降格処分

 日本相撲協会が29日、東京・両国国技館内での理事会で、貴乃花親方に対して委員から年寄への2階級降格処分を下した。自身の行動や弟子の貴公俊の暴行問題などを受けて、貴乃花親方は「一兵卒として出直して精進します」と発言しているが、協会側も「一年寄として」の再出発を求めた。

 不祥事案件などを対処する危機管理部長の鏡山理事(元関脇多賀竜)は「親方も年寄総会で深く反省しています」とゼロからの出直しを誓っている点を評価。「一年寄として、一致団結して相撲協会をよくするため力を尽くしてほしいという願いを込めた」と説明した。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、この日の理事会に貴公俊と呼び出された貴乃花親方は、処分を告げられると「分かりました」と答えたという。昨年10月、元横綱日馬富士に弟子の貴ノ岩が暴行を受けたことに端を発した一連の協会との対立は、一応の決着がついた。

 28日の年寄総会では、一部から一般企業での解雇に相当する「契約解除」を求める声もあった。しかし、八角理事長(元横綱北勝海)は、この日の理事会では「(契約解除の意見は)出ませんでした」と語った。今後の貴乃花親方に「まじめに仕事をしてくれて…、組織人としてあらためてもらえればと思っています」と期待した。

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