バドミントン新大会、豪華演出も半分空席…山口茜「ちょっと残念」
バドミントンの新たな国内大会「トップ4トーナメント」が24日、ゼビオアリーナ仙台で行われた。S/Jリーグの今季上位4チームが参加し、男子は日本ユニシスとトナミ運輸、女子は日本ユニシスと再春館製薬所が25日の決勝に進出した。
新たな試みである今大会は、コートを浮かび上がらせるライトアップや、食事付きの円卓で観戦できる高級席「ロイヤルボックス」の設置など、エンターテインメント性を重視した演出が施された。ただ、4000席近い大きな会場で、観衆は第1部が2200人、第2部が1900人と、半分近くが空席というやや寂しい船出となった。
前週の全英オープンの疲れも残る中で出場した、女子シングルス世界ランク2位の山口茜(20)=再春館製薬所=は「(会場の)空席はちょっと残念かなと正直思った」と本音をポツリ。「(競技に)興味を持ってもらったり、見てもらうことが大事になるが、(この大会は)まだバドミントン界でしか浸透していない。一般の人にも広く伝わる何かがあれば」と今後に向けて課題を挙げた。
ただこのような試みは、2020年東京五輪に向けてバドミントンがさらに親しみやすい競技になるためのきっかけになる可能性を秘めている。山口は「選手にしろ関係者にしろ(バドミントンを)メジャーにしたいという気持ちはある。そのとっかかりとして新しい何かを始めないといけないのかなとは思う」と大会趣旨に賛同し、「選手は大がかりなことできるわけじゃないのでプレーを頑張るしかない」と使命感を燃やした。
一方、“大会の顔”としては及び腰な様子で「メダリストを大会の売りにした方がいいんじゃないですか?五輪や世界選手権、全英オープンの金メダリストもいっぱいいるし。自分はどれにも当てはまらない(笑)。(自身の)“世界ランク2位”じゃ押しが弱い」と自虐コメントで笑いを誘っていた。
