貴ノ岩が暴行被害後初めて取材対応 春場所出場は「一生懸命やるだけ」

記者会見する(左から)貴ノ岩、貴乃花親方=京都府宇治市の龍神総宮社(撮影・北村雅宏)
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 「大相撲春場所」(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)

 元横綱日馬富士から暴行を受け、頭部を負傷した影響で2場所連続全休の十両貴ノ岩(28)=貴乃花=が1日、京都府宇治市の貴乃花部屋で貴乃花親方と共に取材に応じた。3場所ぶりの本場所出場を明言することはなかったが「一生懸命やることだけ」と話した。貴ノ岩が公の場で語るのは、暴行を受けてから初めて。

 「元気に稽古をしています」という貴乃花親方の一言から、貴ノ岩への質疑応答は始まった。

 現在の状態について貴ノ岩は「少しずつですけれど、体を自分で動かしています」と明かしたが、「まだまだしっくりは来てないです。まだ、相撲を取っていないので」と話した。申し合いの再開にも「もう少し時間がかかる」という。

 注目が集まる春場所出場についても「一生懸命やることだけ」と明言は控えた。

 稽古を再開したのは、京都入り翌日の2月26日から。それまでの状況について「東京では入院しながらリハビリをしてきたという感じ」と説明。日馬富士から受けた負傷はどんな感じだったか尋ねられると、貴乃花親方が「それは、ちょっと。この辺で」と会見を打ち切った。

 この日は四股や鉄砲、すり足といった基礎運動を行い、幕内貴景勝のぶつかり稽古に胸を出した。

 負傷した時点で前頭8枚目だった貴ノ岩は、11月の九州場所を全休し十両に陥落。1月の初場所も全休したため本来なら幕下に落ちるが、12月の臨時理事会で、暴行の件を考慮し、春場所は十両にとどめる特別救済措置が決まっていた。

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