大相撲暴行問題の処分は…日馬富士は功労金減額、八角理事長3か月報酬全額返上

 日本相撲協会が20日、元横綱日馬富士の暴行問題を受けた協会内の処分を発表した。引退した日馬富士については、横綱審議委員会の答申を受けて「引退勧告に相当する」と確認した。八角理事長(元横綱北勝海)は「今後の横綱のような番付上位の力士が暴力をふるった場合は引退勧告が処分の基準になります。重たい前例となります」と今後の処分基準となると明言した。

 日馬富士に支給される、退職金相当の功労金についても減額する見通しとなった。八角理事長は「今後の検察の処分などを踏まえながら、規定の金額から減額を検討することとなりました。減額の幅は検察の処分などを見ながらということで、今日のところは決まっていません。今後、理事会で審議します」とした。

 暴行の現場に居合わせた白鵬、鶴竜の両横綱についても減俸処分が下された。白鵬については1月が給与の全額、2月が給与の50%カットとなった。鶴竜は1月の給与全額カットのみで、立場などから「責任の程度は若干軽いと言える」(八角理事長)と判断され処分に差がつけられた。

 日馬富士の師匠である伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)はこの日の理事会の終了を持って理事職を辞任した。日馬富士が引退届を提出したタイミングで辞任の意思を表明していたが、危機管理委員会による調査が続いていたため、八角理事長が慰留していた。今後は役員待遇委員として協会での職務を続ける。

 相撲協会全体の責任者である八角理事長は、自身の理事長としての残り任期3か月の報酬について「全額返上します」と発表した。

 白鵬、鶴竜と同じく現場にいた照ノ富士、石浦については鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)から注意がなされた。

 巡業部長として、また暴行を把握してから協会に報告をせず、貴ノ岩の事情聴取を拒否してい貴乃花親方(元横綱)については、危機管理委員会からの貴乃花親方自身の聴取が行われた後に開催される理事会で判断される。

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