07年暴行死事件の被害力士の父 不祥事に怒り「俊の死は何だったのか」

 幕内優勝9回を誇る大相撲の横綱日馬富士(33)=伊勢ケ浜=が14日、幕内貴ノ岩(27)=貴乃花=への暴行を認めて謝罪した。10月下旬の秋巡業中、鳥取での宴席で酒に酔い、ビール瓶で頭を殴打した。貴ノ岩は前日、「右中頭蓋(がい)底骨折、髄液漏の疑いなど全治2週間」の診断書を提出。すでに鳥取県警に被害届も提出している。日本相撲協会は危機管理委員会を招集し、真相解明に臨む。度重なる暴行事件を起こしてきた角界。10年には元横綱朝青龍が暴行事件を起こして引退しており、日馬富士も進退問題に及ぶのは避けられない。

 日馬富士が貴ノ岩関に大けがを負わせた問題を受け、2007年6月に起きた力士暴行死事件の被害者で、時津風部屋の序ノ口力士斉藤俊さん=当時(17)、しこ名 時太山=の父正人さん(61)は14日、新潟市の自宅で「相撲界が変わっていないことに強い怒りを感じる」と語った。

 「俊の死は何だったのか。日本相撲協会の体質はそのままなのか」。繰り返される相撲界の不祥事に、やり切れない思いが込み上げた様子だった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス