宮原知子、進化の日本人最高5位 11カ月ぶり実戦で連続3回転着氷

 「フィギュアスケート・NHK杯」(11日、大阪市中央体育館)

 男女フリーなどが行われ、女子は左股関節の疲労骨折から復帰し、ショートプログラム(SP)6位の宮原知子(19)=関大=がフリー6位、日本人トップの総合5位となった。ジャンプにミスはあったが、11カ月ぶりの実戦では故障中に鍛えたスケーティングの美しさで進化も見せた。羽生結弦(22)=ANA=が欠場した男子はセルゲイ・ボロノフ(ロシア)が優勝した。

 愛する人を信じて待ち続ける「蝶々夫人」。その意志の強さを自分の思いと重ねた。SPでは2本目を2回転に下げたルッツ-トーループの連続ジャンプで果敢に3回転-3回転に挑んだ。軽度の回転不足はついたが着氷。「絶対跳びたいと思っていた。久しぶりですごくうれしい」と、宮原は素直に喜びを表現した。

 今大会の出場はギリギリの選択だった。浜田美栄コーチは、骨折が回復したと思われた夏ごろに「新たな(故障の)兆候が見え始めた」と明かした。「内科的なこともあり、とにかく栄養をとって休ませた」。競技性から減量は避けられない。その中でストイックに自分を追い込んできたダメージの回復を優先したが、平昌五輪出場権がかかる全日本選手権(12月、東京)を前に「出してよかった」と同コーチも胸をなで下ろした。

 ジャンプが跳べなかった時期は「振り付けをたくさんできた」と宮原。昨季より磨きがかかった表現力やスケーティングはそのたまものだ。次戦はGP最終戦スケートアメリカ(11月24~26日、レークプラシッド)。GPファイナル(12月、名古屋)進出は厳しいが、「いいイメージを持ってスタートできた」とその手にしっかりと手応えが残っている。

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