高梨沙羅、冬開幕戦で「運も味方に」ラッキーV ライバル伊藤、風に泣く

 表彰式で笑顔の優勝した高梨沙羅(中央)、2位の伊藤有希(左)、3位の勢藤優花
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 「スキージャンプ・全日本選手権・ノーマルヒル」(3日、宮の森ジャンプ競技場)

 氷の助走路を使用し、冬シーズンの開幕戦として行われ、女子は高梨沙羅(21)=クラレ=が1本目に94メートル、2本目に93メートル50をマークし、合計234・5点で2大会ぶり3度目の優勝を果たした。悲願の金メダルを狙う平昌五輪に向けて好発進を決めた。

 運も味方につけての勝利だった。1本目は97メートル50を飛んだ伊藤有希(土屋ホーム)に次ぐ2位だった。高梨は2本目もK点超えのジャンプを披露。しかし、その後、最終滑走者の伊藤を前に目まぐるしく風が変わる難しい条件となり、4度仕切り直しを強いられることに。テストジャンパーを挟んで、5度目の正直で飛んだがレーンに霜が張ってしまい、助走スピードが出ず、83メートル。“2強対決”はまさかの形で、高梨に軍配が上がった。

 高梨は「運も味方につけられた」としつつ「いい条件の中で、飛距離も出せた。冬シーズン初戦だし、優勝は嬉しい。課題もあるけど、次に繋げられる試合になった」と、前向きに語った。

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