桐生、大学最後の400Mリレーは2位締め「東洋大に入って良かった」

 「陸上・日本選手権リレー」(28日、日産スタジアム)

 男子400メートルリレー決勝が行われ、これが大学生活ラストレースとなった桐生祥秀(21)は、東洋大の3走として出場し、快走を見せたが39秒47で2位に終わった。学生生活をともに過ごした仲間たちと“有終の美”とはならなかったが、悲願だった日本人初の9秒台を達成した充実のシーズンを笑顔で締めくくった。中大が39秒30で優勝。ロンドン世界選手権銅メダルメンバーの多田修平(21)を擁する関学大は3位だった。

 最高の形とはいかなかったが、それでも充実感が桐生の体を駆け巡っていた。大学生活ラストレース。3走でバトンを受けると、爆発的な走りで首位争いへ。最後はアンカーが競り負け2位となり、“有終の美”とはならなかったが「無事に今季を終えられてよかった。優勝を狙っていたけど、2位でも誰しも取れる順位じゃないので」と胸を張った。

 大学のユニホームを着て走るのはこれが最後。高校生で10秒01を叩き出し、9秒台の期待を一身に背負い入学。最初は「このユニホームで走るのは嫌だった」という。「寮生活も初めてで、色々うまくいかなくて…。ユニホームに誇りもなかったし、わがままだった」。それでも最後は「東洋大に入って良かった。いまは誇りです」と朗らかに笑った。

 来年4月以降も練習拠点は東洋大に置き、2020年まで走り続けていく。この日で東京五輪まであと1000日。「1000日はあっという間だと思う。しっかり大きな舞台で勝負できるようになりたい」と、まだまだ無限の可能性を秘めた未来を見据えた。

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