十両安美錦が勝ち越し 8場所ぶりの再入幕へ前進

 「大相撲秋場所・12日目」(21日、両国国技館)

 元関脇で東十両2枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が大成道(木瀬)を突き落として下し、8勝目を挙げ勝ち越しを決めた。九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)で8場所ぶりの再入幕へ前進した。

 同郷青森県出身の若武者相手に正面から当たった。はたき込んだが決まらず俵に詰まった。右に回り込んで逃れると右足1本で残して執念で仕留めた。

 「バタバタした流れになったけど必死にやろうと思った。何でもしようと思った。受け身になったけど、我慢だ、我慢だと思って相撲を取った。内容はいい相撲じゃないけど勝って良かった。青森から久々にいいのが上がってきた若いのに負けないよう、気持ちを盛り上げていった」と、力を込めた。

 昨年夏場所で左アキレス腱を断裂して途中休場。同名古屋場所も休場して幕内を陥落。十両7場所目、ケガと戦いながら、はい上がって来た。「まず勝ち越しが前提で突破できた。あと3つ、やることをやる」と気を引き締めた。大混戦の十両は3敗が消え、トップ4敗で4人が並ぶ。初の十両優勝のチャンスも十分だ。

 通算出場回数はこの日で1654回とし高見山と並び歴代6位タイ。「子供の頃から見ていて長くやったお相撲さん。気付いたら並んでいたのはうれしい」とかみしめた。

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