元関脇の十両安美錦が5勝目「思ったことができた」

 「大相撲秋場所・7日目」(16日、両国国技館)

 元関脇で東十両2枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が東龍(玉ノ井)を上手投げで下し、連勝で5勝目(2敗)を挙げた。立ち合い、左に変わり、左上手を取ると右手で相手の首を抑えて、豪快に投げ落とした。

 「左から攻めるのは考えていた。差してくるから差されないようにと差し手を封じようと思った。思い切っていこうと。思ったことができた」と、体が自然と反応した。

 昨年夏場所で左アキレス腱を断裂して途中休場。同名古屋場所も休場して幕内を陥落。十両7場所目で勝ち越せば、幕内帰り咲きも視界に入る。

 「自信があれば正面から取っているよ。自信がないから思い切ってやるしかない」と、培った経験、技術を駆使し白星を重ねている。「台風が近づいているから体の色んなところが痛い。台風が来たら休場するかも」。台風すら感知する体は反応が良さそうだ。

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