40年ぶり金メダルの奥原希望 決勝の“ゾーン”状態明かす「おかしくなっていた」

 バドミントン世界選手権の女子シングルスで、日本勢40年ぶりの金メダルに輝いた奥原希望(22)=日本ユニシス=が29日、羽田空港着の航空機で開催地の英グラスゴーから帰国した。

 「まだまだ全然実感がない。本当に自分が世界女王になったのかってちょっと疑問」とはにかみつつ、充実感を漂わせた。

 準々決勝、準決勝とフルゲームの熱戦が続き、決勝も1時間50分の死闘となった。体力的には限界を超えていたが、決勝の最終ゲーム15-15の場面で、奥原は笑顔を浮かべていた。「あそこまでは本当にキツくて、苦しくて逃げ出したかった。何度も心が折られそうになったんですけど、あそこで体が軽くなってきて、もっとできる、どこまでいけるんだろうとワクワクした。負けるイメージがまったくなくなって、あたしが勝つんだろうなと思っていた。おかしくなってましたね」と、“ゾーン”状態に入っていたことを明かした。

 今後は世界女王としての戦いが始まる。「自分のゴールはここじゃない。東京五輪までずっと走り続けて、進化を続けていきたい」と、力を込めた。

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