稀勢の里、左腕気にして顔しかめる 不安露呈?も「まぁ、これから」

 左を差し高安(右)を寄り切る稀勢の里
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 「大相撲名古屋場所」(9日初日、愛知県体育館)

 左上腕部などの負傷で夏場所を途中休場した横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=は、28日も患部を気にし、何度も顔をしかめた。三番稽古の序盤は出足鋭く新大関高安(27)を圧倒したが、中盤は防戦一方で8連敗。自ら土俵を割る場面もあり、腕に力が入らないのか、左腕を強く振って、声も上げた。

 「まあ、これからじゃないの。修正していけばいい」。前日は左おっつけも見せ完全復調をアピールしたが、この日は“代名詞”を出さず不安を残した。

 馬力自慢の新大関と2日で計36番を取ったことは前進に違いない。稽古最後は高安にぶつかり稽古で転がされ砂まみれ。「ケガ予防かな。砂を付けて男を磨く」と軽口も飛び出し、悲壮感はない。「やるだけですよ」の言葉に出場への覚悟を込めた。

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