みまひな 女子複・日本勢16年ぶりメダル確定 結成4カ月の16歳コンビが快挙

 「卓球・世界選手権」(2日、デュッセルドルフ)

 ダブルスは準々決勝が行われ、女子の伊藤美誠(16)=スターツ、早田ひな(16)=福岡・希望が丘高=組が香港ペアを下してベスト4入り。3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定し、この種目の日本勢で16年ぶりのメダルが確定した。

 結成4カ月の“みまひな”ペアが快挙を成し遂げた。ストレート勝ちで日本勢16年ぶりの女子ダブルス表彰台を決めた。16歳の高校2年ペアは勝利の瞬間、跳びはねながら抱き合って歓喜。「メダルを獲りに来たので、自分で感動している」(伊藤)。「自分で盛り上がりすぎて、どうにかなっちゃいそう」(早田)。2人で何度も笑顔を見合わせた。

 伊藤の前陣速攻と、早田が中陣から繰り出すパワフルな打球が独特のリズムを生み出し、次々と相手を襲った。平野と同じ2000年生まれの黄金世代。幼少期からしのぎを削り、互いに手の内を知っているからこそ、組んだときには抜群のコンビネーションを発揮する。

 1月の全日本選手権後に結成して約4カ月だが、「2人とも性格が似ていて明るいし、ずっと笑っている」(早田)「毎回笑っちゃうのが2人のいいところ」(伊藤)。試合中にミスが出ても暗くならない。「美誠のサーブが浮いても、自分がパーンと決めた」。陽と陽のパワーは世界の強豪をものみ込んだ。

 今年4月には、平野が中国選手3人を倒してアジア選手権を制した。伊藤は「日本人でもチャンスがあると思った」と刺激を受け、早田も「美宇ちゃんが勝って、自分も勝てるのではと思った」。最強世代は互いに勇気を与え合う存在だ。

 金メダルにあと2つ。「いい色を持って帰りたい。もっと上にいけるように」(伊藤)。2人の勢いは加速するばかりだ。

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