稀勢の里、5勝目は183万円星 史上最多タイの懸賞61本

 寄り切りで御嶽海を下した稀勢の里(左)=共同
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 「大相撲夏場所・7日目」(20日、両国国技館)

 左上腕部に負傷を抱える横綱稀勢の里は小結御嶽海の挑戦を振り切り、3連勝で5勝目を挙げた。右上手を取られ、患部の左腕を絞られた。寄りをこらえながら左をねじ込み、最後は圧力十分ににじり寄った。

 54秒8の熱戦を制し、肩で息をした。今年の初場所千秋楽、自身と白鵬戦など史上最多タイとなる61本の懸賞、手取り183万円を抱えた。

 「だいぶ厳しく攻めてきたのでね」とホープの攻めを称賛。一方で左差し、右上手を抱えて攻める形もできてきた。「まあ、いいんじゃない」と言葉少なながら手応え十分の3連勝で、5勝目だ。

 1937年の双葉山以来、80年ぶりとなる初優勝からの3連覇もあきらめない。弟弟子の高安の援護射撃を請け負いながら、全勝の両横綱を2差で追走。「まあ、しっかりやるだけ」と力を込めた。

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