白鵬が高安を存分に“かわいがり”右肩の痛みも動きに問題なし

 「大相撲夏場所」(14日初日、両国国技館)

 1年ぶり38度目の優勝を目指す横綱白鵬(32)=宮城野=は3日、両国国技館で行われた横綱審議委員会(横審)の稽古総見で、気迫あふれる相撲で大観客に応えた。

 最近3場所で不覚を取った平幕の若手3人を指名。正代(時津風)を豪快に投げ飛ばし、続く貴ノ岩(貴乃花)も寄せ付けない。最後は遠藤(追手風)を土俵下に突き落とすなど計9番取って全勝。格の違いを見せ付けた。締めにはぶつかり稽古で関脇高安(田子ノ浦)に胸を出し、存分に“かわいがった”。

 前日の稽古では右肩の痛みを訴えていたが動きに問題なし。春場所を途中休場した要因となった右太もも、右足親指の回復具合にも「いいよりちょっと上」と笑みを浮かべた。

 「数より質だね」と満足顔。3人を選んだ理由には「力を付けている若手。最近負けてますしね」とニヤリ。一番の歓声に「当然でしょう」と余裕のジョークも飛ばした。初日まで残り10日。「空回りしないよう。抑えていきたい」。大台40度の優勝を新たな目標に復活ムードが漂う。

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