大相撲の春巡業が13日、神奈川県川崎市で行われ、十両力真(21)=立浪=が猛稽古にぶっ倒れた。平幕貴ノ岩(27)=貴乃花=の胸を借り、ぶつかり稽古がぶっ続けで行われ、何度も土俵に転がされた。
荒い呼吸は止まらず、起き上がることができない。貴ノ岩から力髪をつかまれ、無理やり立たされ、力を振り絞った。土俵下の巡業部長・貴乃花親方(44)=元横綱=のゲキが飛ぶ中、15分にも及んだ“かわいがり”が終わると、会場中は拍手に包まれた。
「過呼吸になり力が出なかった。意識がもうろう。食欲はないですね」。稽古後の支度部屋では水分補給に必死だった。