稀勢の里が奇跡の逆転優勝!涙止まらず…4人目新横綱V 照ノ富士に連勝

八角理事長から賜杯を受ける稀勢の里=エディオンアリーナ(撮影・坂部計介)
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 「大相撲春場所・千秋楽」(26日、エディオンアリーナ大阪)

 新横綱の稀勢の里が、本割で大関照ノ富士に勝って持ち込んだ優勝決定戦でも勝利し、2場所連続2度目の優勝を果たした。新横綱場所での優勝は大鵬、隆の里、貴乃花に続く4人目。貴乃花の新横綱優勝は95年初場所で、約22年ぶりの快挙となった。

 本割の一番では、普段は見せない左への変化を見せた。前まわしを取られながらも残し、突き落としで白星をもぎ取った。13勝2敗で両者が並び、優勝決定戦で再び相まみえた。

 異様なムードに包まれた優勝決定戦。立ち合いは1度呼吸が合わず照ノ富士に突っかけられる。2度目は正面からぶつかるも、照ノ富士に潜り込まれ、一気に土俵際まで攻め込まれた。

 しかし、ここで瞬時に体を開きながら強烈な右からの小手投げを繰り出した。勝ちを焦ったのか照ノ富士は残せず、転がされた。勢い余った稀勢の里は土俵下まで転落した。痛めた左肩付近を悪化させることも顧みない気迫を見せ、館内のファンは絶叫にも似た大歓声を上げた。

 表彰式では、君が代斉唱の段階で、人目をはばかることなく涙を流した。

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