安美錦、怒りの5勝目「待ったなら張ってやろうと…」
「大相撲春場所7日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)
西十両12枚目の安美錦(38)=伊勢ケ浜=が大奄美(追手風)を寄り切り5勝目(2敗)を挙げた。鋭く当たって左のおっつけで押し込んだ。もろ差しで前に出ると、こん身の右下手投げを打ちながら、寄って決めた。
「(相手が)全然手を付かずダラダラしてるから、待ったなら張ってやろうと思った」と立ち合いで闘志に火が付いていた。
前日は敗れたものの久々に組む相撲に手応えを感じた。この日も流れの中でもろ差しになった。「差すなんてことは(最近は)めったにない。どうするんだろう、と思った」と笑わせたが、角界20年の経験が体に染みついていた。
左アキレス腱を断裂し幕内を陥落し、十両は4場所目。「膝、太ももがグラグラしたけどね。我慢して体を密着させて前に出るしかないと。良かったね」。十両死守どころか、V争いも見えてきた。