稀勢の里危なげなし無傷6連勝 全勝の宝富士相手も「集中してやれた」

 「大相撲春場所・6日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)

 弟弟子が破壊力なら稀勢の里は安定感だ。宝富士との全勝対決にみじんも揺るがない。鋭い出足で左差し。下から攻めて追い詰めると、上手を引き、胸を合わせて寄り切った。

 対戦成績15勝1敗だった相手にも「やりやすさはない」と全力でつぶしに行くのが勝負師。「いいんじゃない。集中してやれた」と、いつも通りの頼もしい言葉を口にした。

 無傷6連勝。ここまで決まり手は押し出し、寄り切りが3度ずつ。左四つという絶対の武器に隙がない。「(先場所と)同じまではいかないけど、それなりに状態はいい」と充実感をあふれさせた。

 前日の白鵬に続き、この日、豪栄道が休場した。自身は15年の土俵人生で休場はわずか1度。強じんな肉体に今は貫禄と自信が満ちている。幕内通算684勝は高見山を抜き単独9位に立った。

 横綱鶴竜も2敗に後退し全勝は3人。横綱昇進時、「大関に引っ張り上げる」と約束した高安と同部屋で優勝争い。「それはそれで。集中していく」。刺激し合い、星を伸ばすのみだ。

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