“東京の星”木造 シングルスでも貫禄V「今年中に世界ランクを2桁に」

 「デイリースポーツ後援・卓球・大阪国際招待選手権」(19日、エディオンアリーナ大阪)

 各部門の男女シングルス決勝が行われ、男子は高校2年生の木造(きづくり)勇人(17=愛知・愛工大名電高)が高見真己(17)との同校対決を3-1で制して初優勝し、18日の男子ダブルスと合わせて2冠を達成した。女子シングルスは松澤茉里奈(24=岐阜・十六銀行)が平侑里香(21=東京・サンリツ)を3-0で退け、初優勝を飾った。

 2年連続で全日本ジュニア王者に君臨する木造の貫禄勝ちだった。前日に男子複を制した高校生ペアの顔合わせとなった決勝は、高見に先行を許す展開にも「大事な場面で一本取れた」。奪ったゲームは全て逆転だった。

 2人は愛知県一宮市の美崎クラブで小学校低学年から競い合ってきた幼なじみで、中学、高校も歩みを共にしてきた。高見とは昨夏の高校総体決勝でも対戦しており、手の内は互いに知り尽くしているが、「やりづらさはなかった」と涼しい顔で振り返った。

 シニアに交じり戴冠を果たした17歳は、1月の全日本選手権でリオデジャネイロ五輪男子単銅メダルの水谷隼に敗れはしたが、8強入りした実力者。「水谷選手のような実績を出したい」と夢を描く一方で、「まずは今年中に世界ランクを2桁に上げたい」と足元を見失うことはない。20歳で迎える東京五輪へ「最終的にはたどり着きたい」と力を込めた。“東京の星”が浪速の地で確かな輝きを放った。

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