「陸上・日本選手権２０キロ競歩」（１９日、神戸市六甲アイランド甲南大周辺コース）

　世界選手権（８月・ロンドン）代表選考会を兼ねて行われ、男子はリオデジャネイロ五輪代表で、２４歳の高橋英輝（富士通）が１時間１８分１８秒で３連覇し、世界選手権代表に決まった。陸連が定めた派遣設定記録突破と今大会日本人１位の条件を満たした。女子は岡田久美子（ビックカメラ）が１時間２９分４０秒で３年連続で制したが、派遣設定記録に届かなかった。

　高橋が、同じリオ五輪代表の藤沢勇（ＡＬＳＯＫ）とのマッチレースを制し、３連覇した。「負けるかもしれないと思った。勝ちたかった」と言葉に実感を込めた。

　自らが先頭で引っ張る展開を想定していたが、なかなか歩きのリズムがつかめなかった。藤沢の後ろにつけ、残り約５００メートルでラストスパートを決めた。

　五輪では上位争いに加われず、世界選手権で雪辱を期す。「何としてでも好結果を出す。まずは入賞」と気合を入れ直した。