元時天空、同じ病気で苦しむ人へ「希望と勇気を」の願い届かず…

 大相撲の元小結時天空の間垣親方(本名・時天空慶晃、モンゴル名アルタンガダシーン・フチットバータル)が悪性リンパ腫のため31日に死去した。37歳だった。

 同親方は00年にスポーツ交流留学生として東農大に入学。在学中に時津風部屋に入門し、02年名古屋場所で初土俵を踏んだ。04年春場所で十両に昇進し、同年名古屋場所で、初土俵から12場所の史上最速タイ(当時)で新入幕を果たした。突っ張り、右四つ、投げ、寄り、けたぐりなどの足技を武器に、07年名古屋場所で最高位の東小結に昇進した。

 16年初場所前に悪性リンパ腫で闘病中であることを公表。復帰を目指して治療に専念したが、願いはかなわず、同年名古屋場所で引退し、年寄り間垣を襲名した。

 昨年8月の引退会見では「治療が長引いて1年がたち、体力も戻らなくなっていった。受け入れるしかない」と涙ながらに引退決断の心境を吐露。「同じ病気で苦しんでいる人に、希望と勇気を与えてあげないと、という気持ちが強かった」とも語っていた。

 「悔いはもちろんあります」としながらも「悔しさを今後の人生にぶつけて、経験を生かしたい」と、病を克服し、後進の指導に意欲を見せていたが、その願いは叶わなかった。

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