ベイカーの野望…世界V3で東京五輪へ 右肩手術は世界選手権終了後に後回し

 デイリースポーツ制定「2016年度ホワイトベア・スポーツ賞」を受賞したリオ五輪柔道男子90キロ級金メダルのベイカー茉秋(22)=東海大=が26日、都内で行われた表彰式に出席。柔道日本で初の同級五輪王者となった若武者は、賞の名前の由来となった白熊のような強さを手に入れ、今年に開催される世界選手権の初制覇と20年東京五輪での2大会連続金メダルを誓った。

 目指すは無敵の王者だ。リオ五輪では初戦の2回戦から準決勝まで4試合連続一本で勝ち進む強さを発揮して頂点に立ったベイカー。表彰式の場で、本賞が海と陸両方の王者である白熊から名前を取ったことを聞くと、「無敵のホワイトベアのように強くなりたい」とコメントした。

 当面の目標は8月の世界選手権だ。まだ優勝したことはなく、「世界王者になって五輪王者の価値を上げたい」と気合。現在は亜脱臼を繰り返している右肩のリハビリに専念しており、世界選手権の最終選考会である4月の全日本選抜に照準を定め、世界選手権終了後に完治を期して手術を受ける予定だ。

 もちろん20年の東京五輪で狙うは2連覇。そこまでに世界選手権が3回開催されるが、「3回優勝していい状態で五輪に臨みたい。19年の世界選手権は東京で開催なので、いいモチベーションになる」と意識は高い。

 また、最近は日本ハムの大谷翔平、バドミントンの奥原希望、競泳の瀬戸大也、萩野公介ら、自身と同じ94年生まれの「ワンダフル世代」が話題となっている。東京五輪の主力になる世代同士で、「年明けに食事に行くようになって、急速に仲がよくなりました。刺激を受けます。みんなでガンバローって感じになってますね」と結束を深めている。王者として、東京への道を歩んでいく。

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