2試合連続で2位の有希にエースの自覚「ジャンプを磨かないと」
「ノルディックスキー・W杯ジャンプ女子」(15日、宮の森ジャンプ競技場)
W杯通算50勝目が懸かっていた高梨沙羅(20)=クラレ=は、1本目93メートル、2本目89メートルの合計217・4点で4位に終わり、今季初めて表彰台を逃した。前日にW杯初優勝を飾った伊藤有希(22)=土屋ホーム=は236・3点で2位となり、2戦連続で表彰台に上った。
W杯連勝を狙った伊藤は、2位で迎えた2本目でやや踏み切りのタイミングが遅れ、逆転はならず。「順位よりも自分のミスが…」と悔しがった。
ただ、そんな中でも2戦連続、今季5度目の表彰台は地力が付いてきた証し。「2試合連続で表彰台に立って、沙羅ちゃんの凄さが改めて分かった。もっと自分のジャンプを磨かないと」と、日本のもう1人のエースとなる自覚を漂わせた。
前日のW杯初優勝を報告した所属の葛西紀明監督からは祝福メッセージとともに、「激しく動くクマ」のスタンプが送られてきたという。「最近はまっているみたい。それがめちゃくちゃ送られてきた」と、“レジェンド”のおちゃめな返信に笑顔を浮かべていた。