高木美1000メートル大会新でトップ 「自分の距離」で圧勝 連覇目指す
「スピードスケート・全日本スプリント」(28日、長野市エムウェーブ)
500、1000メートルの2種目計4レースで争われるスプリント日本一決定戦の初日が行われ、連覇を狙う高木美帆(22)=日体大=は、500メートルでは4位だったが、1000メートルでは1分15秒26の大会新記録をマークしトップ。初日を終えて、総合2位につけた。500メートルで37秒70の国内最高記録をマークした小平奈緒(30)=相沢病院=が、総合首位に立った。
連覇を狙う高木美が、「自分の距離」と話す1000メートルで意地を見せた。スタートからしっかりラップを刻むと、後半も抜群の伸びで圧勝。小平の持つ1分15秒08の国内最高には及ばなかったが、500メートルでの遅れを挽回して総合2位に浮上。「国内新を出したかったけど、まずまず」と充実感を漂わせた。
今季は1000メートルでW杯初優勝を果たすなど中距離の大黒柱に成長した。500メートルで圧倒的な力を見せる小平との“エース対決”も、簡単に譲るつもりはない。「いかに500メートルで差をつけられずに、1000メートルで差をつけられるか」と、2日目を見据えた。