光泉 平尾イズムで大勝! 伏見工後輩の監督「その魂と一緒に戦いたい」
「全国高校ラグビー・1回戦、光泉39-3日川」(27日、花園ラグビー場)
第96回全国高校ラグビーが開幕して1回戦8試合が行われ、6大会連続出場の光泉(滋賀)は日川(山梨)に39-3で快勝した。
光泉が大差で初戦突破を果たした。立役者は、薬師寺利弥監督(42)が全幅の信頼を寄せるSH土永雷(どえい・あずま、3年)だ。
主将、司令塔、キッカーを務める不可欠な存在として、これまでは故障しないよう試合では「セーブさせていた」(薬師寺監督)。しかし、その「セーブ」も今大会で解放。キックを多用したかと思えばFW戦に持ち込むなど縦横無尽に相手をほんろうした。
薬師寺監督の、伏見工時代の先輩にあたる「ミスター・ラグビー」平尾誠二氏が10月に死去。同監督はショックを受けつつ「次元の違う方ですが、その魂と一緒に戦いたい」という。
この5年間、2回戦の壁にはね返されてきた光泉。次戦の相手はは前回覇者、東海大仰星だが、土永は「弱みを見つけてロースコアに持っていきたい」と勝機をにらむ。薬師寺監督も「“何か”が起こればいいですね」と“平尾イズム”継承を土永に託し、大金星に照準を合わせた。




