39度目出場の倉敷が悲願の初V 全国高校駅伝男子

 「全国高校駅伝・男子」(25日、西京極陸上競技場発着=7区間)

 男子(7区間、42・195キロ)は39年連続39度目出場の倉敷(岡山)が悲願の初優勝を果たした。立役者は4区のエース・前田舜平(3年)だ。

 3区でジョエル・ムァゥラ(3年)が区間賞の走りを見せ2秒差の2位と順位を上げた。たすきを受けた前田は飛ばして一気に、先頭の佐久長聖・本間敬太(2年)に並んだ。

 「ハイペースで行って振り切ろうと思った。付いてこられてもこのペースで押せば、離せる。自分のレースプランで押した」と、強気だった。

 3キロ付近では勝又監督雅弘監督から「一発決めろ」とハッパをかけられ、さらに闘志に点火。ぐんぐん突き放し、1分4秒の大差を付け5区につないだ。

 チームは後半にやや不安があったが、リードを守って逃げ切った。前田は2年前に1区を任されたが、体調不良で58チーム中、56位と大惨敗。「上級生もいる中、大役を任されて申し訳ない気持ちしかなかった。2年前の完全リベンジがようやく果たせた」と、胸を張った。

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