空港足止めから三夜…みうみまが南アフリカに出発「よっしゃー」

 まさかの空港足止めから三夜、ようやく“第一関門”突破だ。卓球の世界ジュニア選手権(30日開幕、南アフリカ・ケープタウン)に出場する伊藤美誠(16)=スターツ、平野美宇(16)=エリートアカデミー=ら女子4選手が28日深夜、羽田空港から出発。当初は25日深夜に出発するはずだったが、未成年者が南アフリカに渡航する際の厳格な書類審査で不備が見つかったため、延期していた。

 都内で行っていた合宿を急きょ延長した。行政機関が休みの土、日を挟み、週が明けたこの日の午前9時に、都内の公証役場に各自の親が足を運び、公証人立ち会いのもと書類を作成。最も遠方からは、早田ひな(16)=福岡・希望が丘高=の両親が午前5時に自宅を出発し、都内で手続きを終えた後、すぐに福岡に帰ったという。

 出発カウンターでは緊張が走る中、無事にチェックを通過し、互いにOKサインを出し合った。伊藤は「ドキドキしたけど、無事にいけて『よっしゃー』って感じだった」と笑顔を見せ、「めっちゃ大変だったけど、協会関係者や家族の協力のおかげ」と感謝した。

 昨年11月の大会はフランス・バンデで行われたものの、直前にパリで発生した同時多発テロ事件の余波で日本協会は派遣を中止。平野は「2年ぶりの世界ジュニアなのですごく楽しみ。できるだけ多くの種目で優勝したい」と気合を入れ直した。

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