金藤理絵、顕彰式&祝賀会に出席 広島県民栄誉賞

湯崎知事(左)より広島県民栄誉賞を授与された金藤理絵
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 リオ五輪の女子競泳200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵選手(28)の「広島県民栄誉賞顕彰式並びに祝賀会」が20日、13時から広島市内のホテルで行われた。出席者は湯崎英彦広島県知事、三次高校水泳部の生徒ら290人。昭和61年に創設された広島県民栄誉賞は広島カープの黒田博樹、新井貴浩に続き金藤選手で10人目。湯崎県知事からは顕彰状と、未来に向けての躍進、平和への願いが込められたブロンズ像「おおぞら」が贈呈された。

 25年ぶりにセリーグ制覇を果たしたカープと共に地元広島を沸かせた金藤選手は、幻に終わった日本シリーズ第7戦の始球式について「ちょっと残念な気持ちと、始球式の場に立つと緊張してとんでもない球になったかもしれない。醜態をさらさなくて良かったかも」と苦笑。「黒田さん、新井さんと同じ賞をいただけてうれしく思う。頑張り続けることができなかったら、今、私はこの場にいられなかった。(五輪後は)映画を見て泣いて、思い切り発散しようと思っていたけど、皆さんの存在がどんな感動的な映画よりも私を泣かせてくれた」と祝賀会冒頭のあいさつで言葉を詰まらせた。

 祝賀会では10年間苦楽を共にした加藤健志コーチ(51)と軽妙なトークショーを展開。加藤コーチから「3カ月待っているが、直接言われたことがない」とお礼を催促されると、「私の中では、ちゃんとした感謝の気持ちは終わるとき、選手をやめるときだと決めている」とサラリ。加藤コーチは「これから世界新記録を出しますよ」と太鼓判を押した。注目されている今後の進退については明言を避けた金藤選手だが、「いずれは私も選手をやめることになる。指導者にはならないかもしれないけど、何かしら人を作っていくことができたらいい」と未来を示唆。最後は加藤コーチへの「ありがとう」の言葉で締めくくり、会場は感動で包まれた。

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