バド桃田“更生”復帰へ第一歩 違法カジノ問題から7カ月…短髪黒髪と“好青年化”

 違法カジノ店で賭博をしたとして、日本バドミントン協会から無期限の試合出場停止処分を受けた男子の桃田賢斗(22)=NTT東日本=が12日、熊本市で行われた熊本地震復興イベントに参加した。処分を受けて以降、初めて公の場に姿を見せ、地元の小中学生ら約220人と交流。視察した日本協会の銭谷欽治専務理事は処分解除について「前向きに考える」として、来年以降の理事会で検討することを示唆した。

 4月に発覚した違法カジノ問題から7カ月。“好青年化”した桃田が、表舞台への復帰の第一歩を踏み出した。短く刈り込んだ黒髪で登場し、開始式では深々と一礼した。

 率先してネットを張るなど雑用をこなすと、講習会ではラケットを握り、終始笑顔で熱血指導。所属を通じて「子供たちと触れあうことで、熊本を元気づけられて大変うれしく思う。信頼回復に向け、今後も積極的に社会貢献活動へ参加するとともに、より一層、真摯な態度で練習に励みたいと思う」とコメントを出した。

 社内の謹慎処分が解けた5月以降、午前は本社で業務を行い、午後は練習を行っている。所属の須賀隆弘監督は「桃田は(賭博問題を)深く反省している。誰より率先して雑用を行い、ひたむきに練習に取り組んでいる」と近況を報告した。

 銭谷専務理事は「雑用を進んでやったり、しっかり会釈したりする姿も以前にはなかった」と話した。そして「リオ五輪に出られず、かなりの社会的制裁を受けたと認識している。ボランティア活動だったり、精神的な成長からも判断する」と、来年以降の処分解除の検討を示唆した。

 10月23日には新潟でNTT東日本のバドミントン教室に参加しており、年明け以降も継続して参加する予定。東京五輪出場を目指し、かつてのエースは謝罪行脚を続ける。

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