引退表明の木村沙織は黒星発進 「単調な攻撃しかできなかった」

 「バレーボール・プレミアリーグ、PFU3-1東レ」(30日、東京体育館)

 今季限りでの引退を表明している五輪4大会連続出場の木村沙織(30)を擁する東レは、今季初昇格のPFUに1-3で敗れた。元代表の吉原知子監督が率いて3季ぶりにプレミアリーグ復帰のJTは、3-0で同じく元代表の多治見麻子監督が就任したトヨタ車体に快勝した。

 引退表明後、初の試合に臨んだ木村は黒星発進となった。チーム2位の13得点を挙げたものの、アタック決定率は21・6%と精彩を欠き「単調な攻撃しかできなかった」と悔しさをにじませた。

 リオ五輪を最後に引退を考えていたが「成果が出せなかった。もう一度、家族やお世話になった人に恩返ししたい」と、リーグ戦を花道にすると決意。今季終了後の予定は未定だが「説得されたら気持ちが揺らぐタイプなので、(引退を)スパッと言うことにした」と退路を断った。

 最後の勇姿を全国のファンの目に焼き付ける。

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