卓球W杯優勝の平野美宇、祝福に驚き「携帯が忙しかった」

 卓球の女子W杯(米フィラデルフィア)で日本勢初優勝を果たした平野美宇(16)=エリートアカデミー=が11日、成田空港着の航空機で帰国した。到着ロビーには大勢のファンや報道陣が集まっており、「色んな人がいてびっくりしたし、うれしかった」と笑顔を見せた。

 中国選手が欠場したものの、準決勝で世界ランク6位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)、決勝で同8位の鄭怡静(台湾)と格上選手を破った。「最初はそんなに調子はよくなかったけど、決勝は絶好調だった」。この大会では中国選手以外で初の優勝という快挙を達成し、「夢のようでうれしかった。(祝福の連絡で)生きてきた中で一番携帯電話が忙しかった」と独特の表現で喜びを表した。

 昨年10月から新しく中沢鋭コーチに師事し、プレースタイルを刷新した。ウエートトレーニングも行うようになり体重は2~3キロ増加。その成果で力強いフォアハンドが打てるようになり、「フォアに球を回されてもぶれないので、隙がなくなった」と成長を実証して見せた。

 準々決勝では伊藤美誠(スターツ)を撃破。「いつも美誠ちゃんに勝つと勢いがつく」と“みうみま対決”を今大会のハイライトに挙げた。敗れた伊藤は「(平野は)本当に強かった」と脱帽。「戦術への対応が早かったし、体勢が崩れても厳しいボールを返してきた。世界で戦える技術だと思った」と盟友の進化に目を丸くしていた。

 一番の目標は20年東京五輪での金メダル。平野は中国スーパーリーグの遼寧省のチームへの参戦も決まっており、今月16日から試合が始まる。初の武者修行に向けて「中国選手に勝たないと金メダルは獲れないので、中国選手のボールに慣れたい。中国語も勉強したい。今はニーハオくらいしか分からないので」と意欲を燃やした。

 東京五輪の代表入りを争う同学年の伊藤、早田(福岡・希望が丘高)らと臨む世界ジュニア選手権(11月、南アフリカ)に向けては「4人で中国を倒したい。その中でも私が先頭に立ちたい」と“新世代エース”へも名乗りを上げた。

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