トライアスロン・上田藍、東京五輪会場でV「4年後へいいスタート切れた」

 「トライアスロン・日本選手権」(9日、お台場海浜公園周辺)

 女子はリオデジャネイロ五輪代表の上田藍(32)=ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター=が2時間3分7秒で2年連続5回目の優勝。男子もリオ五輪代表の田山寛豪(32)=NTT東日本・NTT西日本/流通経大職員=が2年ぶり10回目の優勝を果たした。

 やはり上田にはトレードマークの笑顔が似合う。2連覇を決めると、ゴールテープを両手で抱えながら白い歯を見せた。

 「4年後の東京オリンピックと同じ会場のお台場で、いいスタートを切ることができました。4回目の優勝だった去年とはまた違ったうれしさがありますね」。2カ月前のリオ五輪で失意のどん底に落とされただけに、今回の優勝はまた格別なものになった。

 リオ五輪は世界ランキング4位の立場で臨み、日本勢初のメダル獲得も期待された。しかし結果は苦手とする最初の種目のスイムで出遅れ、得意のランでも挽回ならずまさかの39位。初めて人前で悔し涙を流した。

 9月の世界トライアスロンシリーズ最終戦コスメル大会で5位入賞を果たしたことで、日本勢では過去最高となる世界ランキング3位となった。それでもリオでのレースを思い起こすたびに、まぶたをぬらした。

 それでも、「東京五輪」という新たな目標が闘志に火をつけてくれた。「リオの悔しさを逆に忘れずに2020年まで切り刻んで、モチベーションに変えていこうと思いました。私には世界ランキング3位という責任もある。今年は泣いてばかりの1年だったけど、これからも先頭に立って突き進んでいきます」。トライアスロン界の「藍ちゃん」に涙は似合わない。4年後に目指すはもちろん笑顔でのメダル獲得だ。

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