豪栄道 かど番仁王立ち 全勝対決制し無傷の7連勝 自身初単独トップ

 「大相撲秋場所・7日目」(17日、両国国技館)

 かど番の大関豪栄道が隠岐の海との全勝対決を豪快な上手出し投げで制し、単独トップに立った。隠岐の海は1敗に後退した。綱とりが崖っぷちの大関稀勢の里は新関脇宝富士を寄り切り2敗を死守。横綱日馬富士は妙義龍を上手投げで退け1敗を守ったが、鶴竜は高安に寄り倒されて3敗に後退した。東十両1枚目の宇良は千代丸にはたき込まれて5連敗となった。

 大関の意地と誇りが土俵上で爆発した。豪栄道は立ち合い低く鋭く踏み込み、左を差して一気に前へ出た。隠岐の海に一度は残されたが、じっくりと構えて右上手を引くと、タイミングよく上手出し投げを決めた。

 「一気に勝負をつけたかったんだけど、焦れば相手は腰が柔らかいので逆転技がある。右のまわしが取れたのでよかった。いい流れだったですね」

 異様な重圧の中での一番だった。東前頭筆頭の隠岐の海は今場所絶好調で、前日までに2横綱、3大関を倒してきた。自分が負ければ、昭和以降初となる出場している横綱、大関6人全員を破るという新記録樹立を許すことになるとあって、不退転の決意で土俵に上がり、そして、見事に結果を出した。

 「負けるもんかという気持ちでいった。期するものはありました。集中を切らさずに相撲が取れました」

 初日から土つかずの7連勝は14年秋場所の大関昇進以来初。昇進後は肩や手首のけがに悩まされ、今場所も4度目のかど番で迎えるなど思うような成績が残せなかったが、場所前は古傷の状態がよく、しっかりと稽古ができたことが好成績につながっている。

 7日目で自身初の単独トップに立ち、初の賜杯へ一歩前進したが「まだ(優勝は)全然意識することじゃない。先のことを考えると硬くなる。一日一番。勝っても負けても悔いのないようにいくだけ」と自分に言い聞かせるように言葉を選んだ。

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