錦織ぶっつけ本番も快勝「慣れるのに時間がかかった」

 「男子テニス・ウエスタン・アンド・サザン・オープン」(17日、シンシナティ)

 男子シングルスでリオ五輪の銅メダルを獲得した世界ランキング7位の第5シード、錦織圭(26)=日清食品=は2回戦で世界68位のミハイル・ユージニー(ロシア)を6-3、6-2で下した。ベスト16による3回戦では世界21位のバーナード・トミック(オーストラリア)と顔を合わせる。杉田祐一(三菱電機)も1、2回戦を突破。女子シングルスでは土居美咲(ミキハウス)が2回戦に勝って3回戦に進んだ。奈良くるみ(安藤証券)は1回戦に勝ったものの、2回戦で敗れた。

 リオ五輪で日本勢として96年ぶりに表彰台に立った錦織が、ツアーに戻ってきた。ほぼぶっつけ本番で臨んだ初戦の立ち上がりは「すごく(球足が)遅くて跳ねるコート。慣れるのに時間がかかった」と戸惑いもあったものの、試合の中で冷静に調整する余裕を見せて突破した。

 グランドスラムなどに次ぐ格付けのマスターズ大会。まだ優勝はないが、今年は2度決勝に進んでいる。「いい経験となって自信を持って臨めるし(優勝が)近づいているのは感じている」と言う。

 ただ、目標は29日から始まる四大大会最終戦の全米オープン。そこに向けて調子を上げていくことが重要になる。体調面を含めピークとは言い難いが「先週(の五輪)からの自信もあるので、しっかりいいプレーができ始めていた」と手応えは感じている。

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