琴奨菊綱とり闘志 横綱昇進を誓う

 「大相撲春場所」(13日初日、エディオンアリーナ大阪)

 日本相撲協会は2月29日、大相撲春場所の新番付を発表し、初場所で日本出身力士10年ぶりの優勝を果たし、初の綱とりに挑む大関・琴奨菊(32)は8場所ぶりに東の正位に就いた。大阪府松原市内の佐渡ケ嶽部屋で会見し、力強く横綱昇進を誓った。新入幕はともに日大出身の明瀬山(30)と大翔丸(24)。明瀬山は初土俵から所要48場所で学生相撲出身では4番目の遅さとなった。

 準備をしてきた男のみに許される充実の笑みだった。師匠(元関脇琴ノ若)と並んで会見場に座った琴奨菊は「また新しい場所が来たという気持ち。いつも以上に身が引き締まる。これから1日も無駄にすることなく初日を迎えられたらと思う」と襟を正した。

 早くも闘志をみなぎらせる弟子に、師匠も「以前はけがが多くて腰が高かったり肘が空いてしまったが、先場所から大関に昇進したころの相撲に戻ってきた。32歳で結婚し、あとは何をとるか?綱をとるだけです」と興奮気味に話した。

 1日から稽古を再開し、5日に地元の福岡県柳川市で初場所優勝を祝う水上パレードを行うが、6日からは連日相撲漬けの毎日となる。「今回がラストチャンスではない」と“弱気”とも取れる発言もあったが「自信を持って土俵に上がり、自分が納得する相撲を取ることが大事。序盤戦で取りこぼさなければおのずと結果はついてくる」と勝負の場所を見据えた。

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