内村航平 リオで悲願の団体も必勝!

 2016年8月、ブラジルのリオデジャネイロで第31回夏季オリンピックが開催される。金メダル量産の担い手となるのが、体操、競泳、レスリング勢だ。体操は04年アテネ五輪以来の団体金メダルへの期待が高まっている。

 昨秋の世界選手権では宿敵中国を抑えて、37年ぶりの金メダルを獲得。前哨戦を制し、内村航平(コナミスポーツ)は「これで“日本は強い”と審判に印象づけられた。リオへいい流れができた」と手応えを口にした。

 世界大会個人総合7連覇中の内村に衰えは見られず、跳馬では8年がかりで完成させた大技「リ・シャオペン」を組み込むなど、演技は切れ味と精度を増している。床の世界王者、白井健三(日体大)は「シライ3」と名が付くことが濃厚な新たな武器「伸身リ・ジョンソン」を習得。「床では僕が世界を引っ張る」と頼もしい。

 アテネ五輪の団体では、当時のエース・冨田洋之が鉄棒の最終試技者として完璧な演技をして日本に歓喜を運んだ。「冨田さん以上の演技で締めくくりたい」(内村)。内村の完璧な着地を号砲に、体操ニッポンの新たな黄金時代が始まる。

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