山口、IHで史上初のシングルス3連覇
「全国高校総体・バドミントン」(11日、長岡京市)
女子シングルスで山口茜(18)=福井・勝山高3年=が優勝し、史上初の3連覇を達成した。女子ダブルスでは、山口と鈴木咲貴ペアが決勝で敗れ、準優勝だった。
シングルスとダブルスの準決勝、決勝の計4試合を戦い抜いた山口は「誰よりも試合をするぞ」と気合十分で臨んだが、体力は徐々に消耗。「きつかった」と振り返った最後のシングルス決勝で大接戦を演じ、会場を沸かせた。
1ゲーム目は、18-18から突き放して21-19で制した。2ゲーム目も18-20の劣勢で強気の攻めを貫き、ひっくり返した。「負けられない思いがあったので、ホッとした」と笑みを浮かべた。
ポイント制で争うリオデジャネイロ五輪の代表選考レースは5月にスタート。得点配分が高く、同時期に開催している世界選手権(ジャカルタ)よりも国内大会出場を決め、関係者を驚かせた。「勝山は地域ぐるみで育ててくれた。少しは感謝の気持ちが伝えられたかな」と、故郷への恩返しを決断の理由に挙げた。
6月のインドネシアオープンで、世界ランク1位でロンドン五輪金メダリストの中国人選手を破った。次は、9月のヨネックスオープンジャパン(東京)で、世界のトップレベルの選手と対戦する。「国際大会がいろいろあるので、1試合ずつ挑戦者の気持ちで頑張っていきたい」と、五輪への道を歩む。


