シャラポワ破った!セリーナ最年長V

 「全豪オープンテニス」(31日、メルボルン)

 女子シングルス決勝で第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(33)=米国=がストレートで第2シードのマリア・シャラポワ(27)=ロシア=に快勝し、5年ぶり6度目の優勝を果たした。四大大会19勝目で、1968年のオープン化以降では22勝のシュテフィ・グラフ(ドイツ)に次ぐ単独2位。昨年31歳で制した李娜(中国)を抜き、オープン化以降の全豪で最年長女王となった。優勝賞金は310万豪ドル(約2億8千万円)。

 無邪気に跳びはねて喜んだ。全豪女子では11年ぶりの世界ランキング1位と2位の決勝。気迫みなぎるS・ウィリアムズが衰えとは無縁のプレーでシャラポワに完勝した。最後に決めた18本目のサービスエースは時速198キロ。「素晴らしい気分。本当に優勝できるとは思っていなかった」と笑みを浮かべた。

 序盤から飛ばした。第1セットの第1ゲームは鋭いフォアを放ってブレークにつなげた。第6ゲームに雨で中断した際は何度もせき込み、大会中にひいた風邪の影響をうかがわせた。再開直後にサービスエースを奪い、不安を振り払った。第2セットもピンチに陥りかけると強力なサーブでポイントを奪った。 昨年の全豪、全仏、ウィンブルドンは準々決勝にも進めなかった。それでも「結果にはこだわらない。生死が懸かっているわけではない」と心に余裕を持たせてきた。その後の全米オープン優勝で健在ぶりを示したのに続く今回の四大大会制覇で勢いをつけた。

 19個目のグランドスラムのタイトル獲得で68年のオープン化以降で最多22勝のグラフの背中も見えてきた。「ぜひ22勝したい。でもまずは20、21を取らないと」と落ち着いた口調に意欲をにじませた。

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