冨田側「決定的証拠確認できていない」

 韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして略式起訴されながら帰国後に無実を訴え、来年1月12日に仁川地裁で正式裁判の初公判に臨む競泳の冨田尚弥選手側が4日、名古屋市内で記者会見し、代理人の国田武二郎弁護士は現時点で同選手が犯人と認定できる決定的な証拠は確認できていないと訴えた。

 「明らかに窃盗犯であるという事実は出ていない。窃盗の着手から既遂までの過程は必ずしも明らかでない」と語った。

 仁川南部警察署は、監視カメラの映像に冨田選手がカメラ本体からレンズを外す様子など犯行が鮮明に映っていると主張。日本オリンピック委員会(JOC)も映像を見た職員が「(同選手がカメラを)袋に入れているのを確認できた」としている。

 しかし、JOCに送った質問状への回答が3日に届いたという同弁護士は「JOCは(仁川南部警察署がいうような)彼がやったという決定的なシーンを見たわけではない」との見解を示した。

 会見には韓国で法廷に立つ黄文錫弁護士を伴って冨田選手も出席。見知らぬ人物にバッグを奪われ、カメラを入れられたと主張している冨田選手は、全国から激励の手紙や支援金が寄せられているとし「励みになった。韓国の法廷では真実を述べていきたい」と語った。

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