豪風が最年長初金星 5日で嘉風抜いた

 「大相撲名古屋場所・9日目」(21日、愛知県体育館)

 平幕豪風が横綱日馬富士を押し出し、年6場所制となった1958年以降では最年長となる35歳1カ月で初金星を記録した。4日目に同部屋の嘉風がつくった32歳3カ月の記録をわずか5日で塗り替えた。日馬富士は3敗目。横綱白鵬は9連勝、鶴竜も1敗を死守した。ホープ遠藤が売り出し中の大砂嵐に上手投げで完勝した。

 35歳のベテランが土俵上で輝いた。身長は公称171センチ。日馬富士の突進を小さな体で組み止めると、瞬時に左へ変わり、たたらを踏んだ横綱を間髪を入れず押し出した。

 「横綱がガーンと来るのは分かったけど、あとはよく覚えていない」。それほど集中力を研ぎ澄まし、持てるパワーと技術のすべてを放出した。

 同じ尾車部屋の弟弟子・嘉風が4日目に32歳でつくった初金星の最年長記録をわずか5日で塗り替えた。「弟分には申し訳ないけど、今日は自分が記録を塗り替えるんだと思って臨みました」と、鼻息荒く振り返った。

 徹底した自己管理が長持ちの秘密だ。アルコールは極力控え、体調を考えて油ものも好物の鳥のから揚げ以外は口にしない。「自分の節制はきっと誰もついてこれないと思います」と自負の言葉を口にした。

 これで勝ち越しへあと1勝。西前頭4枚目で勝ち越せば、2008年大阪場所以来となる三役復帰も見えてくる。

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