「バドミントン・ヨネックス・オープン・ジャパン」（１２日、東京体育館）

　各種目の２回戦が行われ、女子シングルスで高橋沙也加（２１）＝日本ユニシス＝が、ロンドン五輪銀メダリストで世界ランク３位の王イーハン（中国）をストレートで破り、１３日の準々決勝進出を決めた。女子ダブルスは高橋礼華（２４）松友美佐紀（２２）組＝日本ユニシス、前田美順（２８）垣岩令佳（２４）＝ルネサス＝組など３組が８強入り。男子シングルでは田児賢一（２４）＝ＮＴＴ東日本＝が準々決勝に進んだ。

　現在の日本バドミントン界の勢いを象徴するような金星が生まれた。ロンドン五輪銀メダリストをストレートで撃破した高橋は、両腕でガッツポーズしながら「ぎゃ～！」と絶叫。「信じられない。すごい成績を上げている選手だし、こんな点数で勝てるなんて」と喜びをかみしめた。

　昨年３月のドイツオープンでは、ロンドン金の李雪ゼイを破るなど、ジャイアントキラー（大物食い）として定評のあった高橋だが、「１００か０かとよく言われてきたけど、成長を実感してる」と、安定感も出てきた。

　日本が準優勝した５月のユーバー杯では腰痛の影響で納得のいくプレーができず「ヨネックスオープンは絶対優勝する」と誓った。美人サウスポーが、大会初優勝へ突き進む。